【キーウ(ウクライナ)】ウクライナのトウモロコシ畑の真ん中で、ある企業がこの国に豊富に存在する物からエネルギーを生産している。それは農業廃棄物だ。  首都キーウの北で現地の農業企業ガルズ・アグロが、動物のふんとわら、トウモロコシの殻の分解によって発生するガスを集めている。バイオエネルギーの一種であるバイオメタンを生産するためだ。バイオメタンはウクライナのガス供給網に直接に送られて、天然ガスの代わりに数万軒の住宅で使用される。