ウクライナのトウモロコシ畑の真ん中で、ある企業がこの国に豊富に存在する物からエネルギーを生産している。それは農業廃棄物だ。首都キーウの北で現地の農業企業ガルズ・アグロが、動物のふんとわら、トウモロコシの殻の分解によって発生するガスを集めている。バイオエネルギーの一種であるバイオメタンを生産するためだ。バイオメタンはウクライナのガス供給網に直接に送られて、天然ガスの代わりに数万軒の住宅で使用される。ウクライナは巨大な農業セクターの廃棄物を利用してグリーンエネルギーを生産し、ロシアに頼らないエネルギー供給の確保や欧州との関係強化、ロシアとの戦争で傷んだ自国経済の多様化を進めようとしている。ガルズ・アグロのプロジェクトはその野心を実現する上で重要な位置を占めている。
ウクライナ、バイオエネに野心 牛ふんでガス生産
ガスの確保と経済の多様化に向け、農業廃棄物からエネルギーを生産
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