それに比例して車内密会の確率も上がるのです。この車内密会ですが、調査の難易度としては、ホテルや愛人宅と比べて格段に高いものです。尾行することはもちろんのこと、不貞の証拠を撮影することは熟練の探偵でも困難で、探偵の腕が試される仕事の一つです。
車内密会を目的とした対象者の行動は、目的とする密会場所に着いてから判明することがほとんどです。密会場所もさまざまです。
<車内密会でよくある場所>
・公園の駐車場
・ショッピングモール、ボウリング場、大型複合施設などの駐車場
・山の中
・工事現場
・海岸沿いや川沿いの路上
・工場地帯の路上
などなど
Step1:車内密会目的の対象者車両を追う
車内密会の問題は、駐車場では人が立ち寄らないような薄暗く防犯カメラの死角になるような奥地や人けのない山の中など、こんな場所をよくも見つけたなと、感心してしまうような場所で密会するので、尾行自体が密会者にとっては不自然に捉えられてしまうことです。
密会者にしてみれば、人けもなく目につかないような場所を探しだして、安全な密会場所と判断しているからこそ当然の心理です。
また車内密会に慣れた人ほど、普段と違う要素があると警戒心を抱くので、探偵としては車でどこまでついていっても大丈夫かの判断が非常に難しいのです。判断要素としては、対象者の進行方向にホテルなどはあるか?どのくらいの民家があるのか?行き止まりになっていないか?などです。
そういった要素によって車内密会の確信が得られれば、全速力での徒歩尾行や、こういった事態を想定して車に用意していた自転車での尾行に切り替えて、密会場所まで追い切ります。