自らの逮捕を回避する
最後の手段としてハンスト
韓国国会は9月21日、最大野党「共に民主党(以下、民主党)」代表の李在明(イ・ジェミョン)氏の逮捕同意案を可決。李在明氏は絶体絶命の窮地に立たされている。8月31日からハンガーストライキを続けていたが、9月18日、病院に搬送された。
李在明氏は日本を歴史問題で追い込もうとしたが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権になって国民は日韓関係の改善に前向きになり、歴史問題に対する民主党の一方的な批判に耳を貸さなくなっている。そのため矛先を福島第一原発の処理水放出問題に転換し、処理水(韓国では「汚染水、核廃水」と主張)が健康や環境に害を及ぼすとして、政府批判を行ってきた。
しかし、国民はこれまでも民主党のデマ政治を体験している。狂牛病に感染した疑いのある米国産輸入牛肉の問題で、民主党は科学的な根拠を無視してデマを拡散し、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権を追い詰めたが、それが虚偽であることが判明した。今日では、民主党の主導する処理水放出反対集会に参加するのは一部の活動家だけとなっている。
それ以上に李在明氏自身にとって深刻なのが、同氏が城南(ソンナム)市長時代の不正疑惑や北朝鮮への送金への関与疑惑によって9月18日、2度目の逮捕状が請求されたことだ。検察は12日の事情聴取が最後だと発表しており、逮捕状請求は予見されていた。