韓国ソウルの国会議事堂前で行われた、日本の放射能汚染水処理に反対する集会韓国ソウルの国会議事堂前で行われた、日本の放射能汚染水処理に反対する集会 Photo:EPA=JIJI

福島第一原発の処理水を巡る
与野党の攻防が激化

 最大野党「共に民主党(以下、民主党)」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、福島第一原発の処理水(以下、処理水)について、「汚染水」からさらに一歩進めた「核廃水」と呼び、非難のレベルを高めている。

 李在明代表は、ケイ海明・在韓中国大使と手を組み、処理水放出に対する世論の反対を高めようとしたが、逆に中国による「戦狼外交」がメディアの激しいバッシングを受け、中国の言いなりになる李在明代表も批判を受ける結果となった。

 韓国の政界の最近の大きな変化といえば、民主党による尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の親日姿勢への批判に対し、政府与党も民主党の中国への弱腰姿勢と攻撃するようになったことである。こうした中、民主党は処理水そのものについて批判を強めており、6月17日にも仁川(インチョン)で糾弾集会を開催した。

 民主党による「デマ拡散政治」は韓国経済と国民生活に悪影響を与えている。水産物の価格は40%下落し、水産業者は警戒を強めている。また、天日で乾燥させて作った「天日塩」は、処理水の放出前に買い求める人々が殺到し、品薄状態になっている。