緑色病院は野党関係者が断食した後、回復のために利用してきたいつもの病院だそうである。先月31日にハンストを始めた李在明氏は、病床で点滴を受けながらも、ハンストを続ける意思を明らかにした。李在明氏の状態については「危険な状況は乗り越えたが、気力は回復していない」という。

 民主党は「残忍な令状請求」だとして、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の解任決議案を国会に提出し、内閣総辞職を要求するとともに、国会常任委員会の日程を拒否した。パク・クァンオン院内代表は国会交渉団体代表演説で、尹錫悦政権が「ブレーキのない暴走」を続けていると批判した。韓悳洙首相の解任決議案は国会で可決されたが、尹錫悦大統領がこれを受け入れないものと思われる。

 李在明氏側は、「李代表は政権と闘っているという信念が非常に強く、民主党がどのように戦うか決まらなければ、ハンストを止めることができないようだ」という。

 半面、与党「国民の力」の金起炫(キム・ギヒョン)代表は、最高委員会議で「ハンストを出口とし、内閣総辞職と首相の解任を主張するのは、純粋な意図によるものとは思えない。無理な要求だ」と批判した。

李在明氏の断食闘争に
政府・与党は冷めた見方

 李在明氏が断食を続けると表明していることについて、国民の力の姜ミン局(カン・ミングク)首席報道官は「李代表が『唐突なハンスト』をしているのは、検察の捜査を防ぐための防弾用であり、もう一つは(党の)内部団結用ではないか」と述べた。

 李在明氏は不逮捕特権を放棄し、堂々と令状審査を受けると数回表明している。しかし、逮捕同意案の採決が終わるまで断食闘争を続けるのは、国会が同意案を否決するまで待つという心境ではないかと、与党側は疑念を抱いている。

 李在明氏は国会での採決前日の20日、フェイスブックに「検察独裁の暴走機関車を止めてください」と題する原稿10枚分の投稿を行い、党内世論が分裂する中、事実上表明していた不逮捕特権放棄を撤回、「否決」を公式に要請した。

 国会同意案の可決を受け、逮捕状発布の是非を判断する裁判所の令状審査が実施される。