米議会が新たな歳出法案を通過させるための時間が残り少なくなってきた。新会計年度が始まる10月1日までに共和・民主両党が合意に至らなければ、連邦政府の多くの部分が閉鎖を余儀なくされる。そのようなことが起きる理由と米国民に及ぶ影響をまとめた。米連邦議会は会計年度ごとに新たな予算案を可決しなければならない。共和・民主両党は一連の通年歳出案で合意できておらず、ケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)は交渉時間を確保するため10月末までのつなぎ予算の成立を目指している。だが下院共和党の一部がこれを阻止。政府閉鎖を防ぐためのつなぎ予算案に反対し、大幅な歳出削減やウクライナ支援に対する制限などを要求している。マッカーシー議長が民主党の支持を頼みとせずに法案を可決させるには、共和党の票を最大4票しか失えない。仮に民主党に法案成立への協力を求めれば、議長の座が危うくなりかねない。