またイチャン・カラ内の一通りの観光地を巡ったならば、ぜひガイドブックに載っていない歴史建築や路地裏も覗いてみてください。この町には20のモスクと20のメドレセがあるといわれており、観光客がよく訪れる歴史的建造物はその一部にすぎません。ぜひ自分だけのお気に入りの風景を探してみてください。
もう少しヒヴァに滞在するなら、イチャン・カラ外側の旧市街ディシャン・カラ(外城)にあるヌルラボイ宮殿やクブラ・トザ・ボグ宮殿といった見どころを見学するのはいかがでしょうか。またヒヴァから一日エクスカーションで行ける砂漠の絶景として最近知られるようになってきた、アヤズ・カラやトプラク・カラなどの古代ホレズム王国の城塞カラ巡りもおすすめです。アヤズ・カラはユルタキャンプステイができる場所としても知られており、ウズベキスタン国内の大手旅行会社がツアーを組んでいるほか、ヒヴァのいくつかのホテルでも手配を行っているようです。クフナ・アルク入口近くには観光案内所があり、そこに問い合わせてみてもいいかもしれません。
コンパクトな旧市街イチャン・カラに見どころがぎゅっと凝縮しているヒヴァは、短時間で効率よく散策ができます。またヒヴァの多くの歴史建築は17~19世紀に造られ、サマルカンドやブハラの見どころより比較的新しいゆえ大規模な修復が行われておらず、ほぼオリジナルの状態で保たれているということも魅力。他の町と比べるとアクセスの難易度は若干上がりますが、ウズベキスタンに1週間以上滞在するならぜひ訪れてみてください。
※本記事は『地球の歩き方』からの転載記事です。