パルヴァン・コリ通りの西側の終点、パルヴァン・ダルヴァザ近くに建つ大きな宮殿がタシュ・ハウリ宮殿。イチャン・カラの東側にあるオタ・ダルヴァザ近くの宮殿、クフナ・アルクの150年後に建てられたもので、クフナ・アルクと同じく大小多数の部屋を有しており迷宮のよう。広い中庭に面して青のタイルが美しいアイヴァン様式のモスクがあるのも似た構造です。いくつかの部屋が博物館となっているのも同様ですが、こちらは文化に焦点を当てた展示品が多く、濃淡のある青の色合いが特徴的なホラズム陶器も展示されています。

ウズベキスタン初の世界遺産「ヒヴァ」観光モデルプラン紹介!イスラム建築&グルメを満喫

 このタシュ・ハウリ宮殿やすぐ南のクトゥル・ムラド・イナック・メドレセ、その向かいにありタシュ・ハウリ宮殿を築いた王の名がついたアラクリ・ハン・メドレセ周辺は、イチャン・カラの中で最もお土産屋さんが集まっているところ。毛皮の帽子チョギルマがヒヴァで最も有名なお土産ですが、手編みの靴下もお店でよく売られています。また日本人に人気の、絣模様アトラス柄の布地で作られたクマのぬいぐるみもこの辺りのお店で見つかるはずです。

ウズベキスタン初の世界遺産「ヒヴァ」観光モデルプラン紹介!イスラム建築&グルメを満喫ナンに模様を付けるスタンプ、チェキチもヒヴァの名産品

 夕食はイチャン・カラの中にあるちょっといいレストランに行ってみるのはいかがでしょうか。クフナ・アルクの入口向かいにあるテラッサ・カフェ&レストランは、料理の味もさることながらテラスからの眺めが素晴らしく、旅行者の評判がいいレストラン。カルタ・ミノルを見ながらビールを...という贅沢なひとときが過ごせます。店員も外国人慣れしており、英語で対応してくれるので安心。

ウズベキスタン初の世界遺産「ヒヴァ」観光モデルプラン紹介!イスラム建築&グルメを満喫

 ホテルもイチャン・カラ内のところをチョイスした方が便利。神学校の建物をそのまま利用しているオリエントスターやニュースターブティックといったホテルは、貴重な歴史建築に宿泊できると人気。イチャン・カラ北側には、昔ながらの民家を改装したミニホテルが多く建ち並びます。テラスからの展望を売りにしているホテルも多く、夜はライトアップされたイチャン・カラの街並みを誰にも邪魔されずゆったり眺めることができます。

ウズベキスタン初の世界遺産「ヒヴァ」観光モデルプラン紹介!イスラム建築&グルメを満喫お手頃ながら居心地のいい中級ホテル、Ulli Oy Hotel & Terasseのテラスからはこの眺め

 私がヒヴァで実感したのが、日中と朝晩で混雑度合いが全く違うこと。お昼や夕方は観光客で混み合うイチャン・カラですが、特に早朝は人の数はまばらで、思う存分町並みや見どころの写真が撮れる絶好のシャッターチャンスになります。一度歩いた通りや路地へも、ぜひ早起きしてもう一度訪れてみてください。日中とは全く違った印象を受け、タイムスリップしたような感覚をより強く覚えることでしょう。

ウズベキスタン初の世界遺産「ヒヴァ」観光モデルプラン紹介!イスラム建築&グルメを満喫人っ子一人いない、朝7時半ごろのカルタ・ミノル前。ほぼ同じところで撮った1枚目の写真と見比べてみてください