【お金を増やす】
「資産形成ピラミッド」ステージ3…500万円以上を運用する投資法

米国の富裕層の間では、自国以外の海外資産を組み入れるグローバル投資の動きが、以前にも増して加速しているという。日本と海外の投資・経済を知り尽くした金融マン待望の初著書『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』（ダイヤモンド社）では、富裕層がやっている国際分散投資を、一般の個人投資家に向けてわかりやすく解説！ 投資バランスは「保守：積極：超積極＝5：3：2」、1銘柄の投資額は資産全体の4％以内で、資産全体の2割は現金買付余力に――など、「これならできそう」「続けられそう」と思えるグローバル投資の秘訣を明かした1冊だ。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、グローバル投資の極意をわかりやすく伝授する。

3ステージに分けて
「資産形成ピラミッド」を活用

今回はステージ3の投資法をお伝えします。

ステージ3│余裕資金500万円以上 ➡ 保守的な投資＋積極的な投資＋超積極的な投資

この段階になったら、まだまだ資産規模は潤沢とはいえませんが、富裕層と同じように「資産形成ピラミッド」で積極的に資産を増やすことを狙ってみてください。

資産の分散の割合は、「保守的な投資：積極的な投資：超積極的な投資＝5：3：2」が目安です。

仮に余裕資金が500万円あるなら、保守的な投資が250万円、積極的な投資が150万円、超積極的な投資が100万円となります。

基本を臨機応変に
アレンジして投資

――ステージ1～ステージ3まで3回に分けて説明しましたが、あくまでも目安なので「元手が100万円未満では、積極的な投資をしてはならない」というわけではありません。

基本は基本として押さえつつ、それぞれの事情に応じて臨機応変に投資をしてください。

100万円未満で保守的な投資がメインの人でも、余裕資金が100万円に近くなってきたら、練習のつもりで積極的な投資を少額から始めてみるのもいいでしょう。

現金を残しておくことも大事

また、ピラミッドのどの階層でも、現金（買付余力）を証券口座に残すことも念頭においてください。

すぐに使える現金が手元にないと、レーダースクリーンに捉えている銘柄のまたとない買い時が到来した際、保有銘柄を売って資金をつくる以外、機動的な新規・追加の投資ができなくなります。

残しておく現金の目安とは？

余裕資金が豊富であり、リスクがとれる富裕層でも、資金全体の20％くらいは証券口座内に現金買付余力を残すことをすすめています。

余裕資金が少ない富裕層未満の個人投資家は、余裕資金の30～40％程度を目安に現金で残しておくことをおすすめします。

※本稿は、『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。