慶應義塾大学・総合政策学部、環境情報学部

 通常、2つの学部を合わせて「SFC」と呼ぶ。カリキュラムは共有されており、それぞれの学生は2つの学部を自由に行き来して学んでいる。

 経営、思想、アート、自然科学、プログラミングなど、ありとあらゆる分野の科目を用意。外国語は10の言語が学べるし、従来の学問領域の枠にとらわれない多様な100個近くの研究活動が行われている。

 1年次の春からゼミに所属し、専門的な研究を開始することも可能で、在学中に大きな成果を挙げる学生もいる。その反面、専門分野が見つけられないと、周囲と自分を比較して、精神的に苦しめられることに。

 また、学内他学部に落ちてSFCにたどり着く者もいるが、「ラク単」を取って、楽しく遊んで卒業しようとする彼らは、ここでは意識が低い人扱いされる。

 留年や休学には寛容というか、むしろ推奨すらされるような文化があり、3割近くの学生が4年で卒業しない。休学した上で、起業したり、課外活動に精を出したりする学生も多い。