20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 関東の私大を牽引する3大学にはそれぞれジャンルではくくることのできない特徴的な学部がいくつかある。今回はそんな魅力にあふれた学部を紹介する。

早稲田大学・人間科学部

 人間環境科学科、健康福祉科学科、人間情報科学科の3学科。各学科はそれぞれ4~5の学系(領域)から構成されているが、カリキュラムは柔軟に組み立てられているので、多彩な学問領域に触れることができる。

 1人1台ノートパソコンは必須。この学部には、政経~社学を志望していた「本キャン落ち」の入学者が少なくない。しかし、入ってしまえば「住めば都」「腐っても早稲田」という意識で、コンプレックスはすぐに消えるが、キャンパスの僻地感に耐えられず再受験や転部を試みる学生もちらほらいる。

早稲田大学・スポーツ科学部

 スポーツ科学科のみ。2年次から6つのコースに分かれて、深く学んでいく。単位取りも厳しめでまじめな人が多いのは、スポーツ医学科コースとトレーナーコース。

 各競技会の有力選手がたくさん在籍するので、スポーツ好きにはたまらない。ファッションはジャージが基本。半数近くの学生が部活に所属し、さまざまなスポーツの試合で友人を応援しに行く機会が多く、自然と母校愛が強くなる。

「ここなら医学の勉強ができると思ったが、実際は満足できなかった」と医学部受験に挑戦する学生が、スポ科や人科には毎年何人かいる。