内田篤人内田篤人 Photo:Koji Watanabe/gettyimages

Jリーグチェアマンとなった
元Jリーグ選手の野々村芳和

 天然の良港である清水港を持ち、漁業と観光で栄えた静岡市清水区。清水東高校は旧制時代からここに立地した。この10月28日には、創立百周年の記念式典を開く。通称は「清高」だ。

 Jリーグ(日本プロサッカーリーグ)は、2023年で創設30年となった。そのJリーグで6代目チェアマン(理事長)に就いている野々村芳和(1972年生まれ)が、清水東高校の卒業だ。

 野々村は、清水市(現静岡市清水区)で生まれ、清高―慶応大を経て95年からJリーグのジェフユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド市原・千葉)、次いでコンサドーレ札幌でMFとしてプレーし、01年に現役を引退した。J1通算118試合6得点。

 その後は、サッカー番組の解説者として活躍、13年からはコンサドーレの社長を約9年間務めた。22年3月に史上最年少でJリーグチェアマンに就任した。元Jリーグの選手としては初めての、Jリーグチェアマンだ。

 ピッチの現場出身ながら、プロサッカーの経営者を続けてきた経歴が、新チェアマンとして期待されている。

 ただ、31年目に突入したJリーグの前途は多難だ。Jリーグは今、1部から3部まであり、北海道から沖縄まで41都道府県の60クラブに広がっている。