部下が「できない」理由は、「やり方がわからない」、「続け方がわからない」の二つだけだ。これを解決するための最初のステップとして「行動分解」を示し、ひとまずこの連載を閉じる。

部下育成の二つの流れ

 人が結果を出せない理由を踏まえて、行動科学マネジメントでは、大きく二つの流れで部下を育成していきます。

1 仕事のやり方を正しく理解し、正しく行動してもらう=やり方を教える
2 その正しい行動を、正しく続け習慣化してもらう=続け方を教える

 このために、いろいろなツールも用います。
 具体的には『8割の「できない人」が「できる人」に変わる! 行動科学マネジメント入門』の2章・3章で詳述していますが、「チェックリスト」「ポイントカード」などのツールを積極的に活用します。

こうした横文字のツールや、「行動科学」という言葉から、機械的で人間味のない育成法だと思われるかもしれませんが、実際はまったく逆です。
 行動科学マネジメントは、その基礎を、生身の人間の行動に置いています。