誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】うつ病のとき、どう過ごせばいいのか?Photo: Adobe Stock

うつ病の対処法

今日は、うつ病のときの過ごし方についてお話ししようと思います。

うつ病と診断されると、患者さんから「どう過ごしたらいいんでしょうか」という質問をよくもらいます。

うつ病のときは、脳の機能が一時的にフリーズしているような状態です。その状態をリセットするには、「休息」がとても大切になります。

「決める」を減らす

薬物治療もありますが、それと同じくらいに休んでリフレッシュすることが大事なんです。

頭を使いすぎると、脳がフリーズしてしまいます。だから、うつ病のときは極力、頭を使わないように心がけることが大事です。

そのためには、余計な決めごとやストレスを減らすことが大切です。物事を決めるということが、脳に大きな負担をかけるからです。

ただゴロゴロする

うつ病のときは、何にも決められなくなることがあります。だから、家族や周りの人が代わりに決めてあげると助かります。

お母さんであれば、食事の献立を考えるとか、そういった決め事を気にしないように家族がサポートすることも効果的です。

無理せず、ただゴロゴロすること。脳と体がそれを求めているはずですから、その通りにしてあげてください。

うつ病の回復は焦らないことが肝心ですから、少しずつ体調を取り戻していくことを心がけてください。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。