★子育てとは、子どもに同じことを何百万回も言う生活! 誰がやってもそうなるので、どうせ言うなら楽しく言おう★
【総フォロワー数25万人】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。
ほめ方が“上から目線”になっていないか
大人が子どもをほめる場合、次のように言うことが多いと思います。
子どもが玄関掃除をしたときは「毎日ちゃんとできて立派」。
子どもが食器を洗ってくれたときは「お手伝いできてえらいね」。
お兄ちゃんが弟の面倒を見てくれたときは「お兄ちゃん、えらい」。
もちろん、こういうほめ方はダメというつもりはありません。
でも、ひとつ気をつけてほしいことがあります。
それは、こういうほめ方ばかりだと、子どもは“上から目線”に感じて「ほめられるためにやる」という意識になる可能性があるということです。
おすすめは“横から目線”
そこでおすすめなのが、次のように“横から目線”で感謝や喜びを伝える方法です。
「いつも玄関をきれいにしてくれてありがとう。玄関がきれいだと気持ちがいいね」
「食器を洗ってくれてうれしい。疲れてたから助かったよ」
「弟の面倒を見てくれたおかげで夕飯の準備がはかどったよ。ありがとう」
これらの言葉は、親と子どもが上下の関係にあるのではなく、1人の人間同士の関係として感謝したり喜んだりしています。
そして、子どもはお母さんやお父さんが喜ぶのを見て自分もうれしくなります。
つまり、相手の喜びが自分の幸せでもあるという経験をすることになります。
それに加えて、自分が役に立っていることを実感できるのもうれしいことです。
これは、人間にとって最も大きな喜びのひとつです。
行動することに喜びを感じられる
こういう経験をたくさんすることで、「ほめられるため」ではなく「みんなのため。ともに幸せになるため」に行動することに喜びを感じられるようになります。
このようなわけで、ぜひ、日頃から1人の人間同士として“横から目線”で感謝や喜びを伝えることを意識してみてください。
◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。