気候リスク待ったなし、「保険危機」の救世主は災害の多い米フロリダ州などでは保険料上昇を理由に転出する住民もいる TINA RUSSELL FOR THE WALL STREET JOURNAL

 新世代の数理モデルを開発する人々が、迫り来る「保険危機」の打開に貢献するかもしれない。

 洪水、暴風雨、山火事に原材料価格の高騰が重なり、いわゆる災害保険の保険料は上昇している。米国ではフロリダ州のようなリスクの高い地域から転出したり、保険加入を見送ったりする人もいる。オールステート、ステートファーム、チューリッヒ・インシュアランス・グループ(スイス)傘下のファーマーズ・インシュアランスなどの保険会社は、災害の多い地域の商品提供から撤退している。