中国でアステラス製薬幹部が逮捕!日本人の「不当拘束」回避へ”リスク総点検法”を伝授アステラス製薬の幹部の男性は3月下旬中国国家安全局によって拘束され、10月中旬に逮捕された反スパイ法をはじめとして、チャイナリスクは深刻化するばかりだ Photo:Yuriko Nakao/gettyimages

次々と明るみに出る
中国当局の不当な摘発

 アステラス製薬の幹部の男性は3月下旬中国国家安全局によって拘束され、10月中旬に逮捕された。日本政府の対応も空しく、厳しい居住監視措置を経て逮捕されたことで、ご本人やご家族は絶望に打ちひしがれたのではないだろうか。

 さらに、10月には産経新聞が日本の金属関連商社でレアメタルに関する業務を扱う中国人社員が中国当局に拘束されたと報じた。これまでの報道では、容疑は具体的に明らかにされていないが、情報漏洩(ろうえい)の疑いをかけられた可能性があるという。

 中国が西側諸国を意識して重要物資としてレアメタルに関する統制を強めている中での事件であり、本件が正当な理由なき身体拘束の場合、中国が自国の利益やどう喝のために横暴に法運用している可能性を“改めて”示していることになる。

 今後は、中国として自国の利益のために“人質”をとっていく動きを加速させると考えられる。