20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 日本の大学の中でもトップグループにいるのが、名古屋大学だろう。今回は名古屋大の中から2つの学部を紹介する。

法学部

 法学部は法律・政治学科の1学科。必修科目を設けず、学生の興味にそって自由に科目を履修できる。少人数制の講義や演習が多いが、単位取りは楽。

 2年次から所属するゼミは幅広い選択肢があり、活動内容に対する満足度も高い。合わなければ、進級時に変更も可能。卒論は必須ではない。5年一貫教育を実施する「法曹コース」も設置されている。

経済学部

 経済学科と経営学科。いずれも1年次は経済学から人文・社会、理系科目まで幅広く学び、2年次から専門を深めていく。核になるのは、3年次から始まる原則8人以下の少人数ゼミ。

 講義の出欠は甘く、テストやレポートで成績が決まる。そのため多くの学生は、講義はテキトーに流しつつ、バイト、サークルに励む。それでも就職は安泰。「パラダイス経済(パラ経)」「チャラ経」などと言われているが、「楽だと聞いていたが、卒論もあるし、けっこう忙しい」との声もある。