2025年大学入試、つまり“次の次”の受験から新課程入試が導入される。これにより、中部地区の大学序列にも波乱が生じることになりそうだ。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#3では、「南愛名中」や「SSK」といった名門大学の最新動向を解説する。中部地区における最高峰、名古屋大学はその地位を堅持することができるのか。今後起こり得る激変模様を大胆に予測する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
「新課程入試の前年」で波乱の予感
名大人気はどうなる?
大学受験を控える現在の高校3年生にとって、今年は「タイミングの悪い年」(予備校関係者)であるという。
その理由は、2025年から導入される「新課程入試」にある。大学入学共通テストで新教科「情報」が加わるなど、これまでとは違った対策が必要とされるためだ。現在の受験生は、半年後に控える大学受験で失敗して浪人してしまうと、志望校次第では、これまでしてこなかった分野の勉強をしなければならない。
24年、つまり半年後の入試について、複数の予備校関係者は「新課程入試の前年に当たり、大学序列に地殻変動が起こり得る」と口をそろえる。中部地区では、滑り止め校が“復権”するなど、受験戦争に大激変が予想されるというのだ。
次ページでは、「南愛名中」や「SSK」といった名門校の最新動向を解説するとともに、今後起こり得る激変模様を予測する。私立大のみならず、中部地区の最高峰、名古屋大学の人気にも異変が生じそうな雲行きだ。いったいどういうことだろうか。