20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 日本の大学の中でもトップグループにいるのが、名古屋大学だろう。今回は名古屋大の中から2つの学部を紹介する。

文学部

 人文学科のみ。2022年度からプログラム・コースが変更。言語文化学、英語文化学、文献思想学、歴史文化学、環境行動学の5学繋のもと、22分野・専門で構成される(欄外参照)。

 学生数に対する教員数は多く、少人数制の指導が特徴。単位取りは楽で「あそ文学部」と呼ばれる。ただし、「地理学や日本史学は理系学部顔負けのフィールドワークがあって大変」(学部生)。

教育学部

 人間発達科学科のみ。3年次から生涯教育開発、学校教育情報、国際社会文化、心理社会行動、発達教育臨床の5コースに分かれる。

 単位取得は楽。パラダイスぶりを揶揄して通称「パラ教」。1学年65人の学生に対し、約40人の専任教員がいて、講義内容は充実。人数が少ないこともあって、存在感は薄め。教員養成学部ではないため、就職先は一般企業が多い。2割弱が大学院へ進む。