上昇した利回りを固定することを目指す投資家は、あまり知られていない種類の債券ファンドに注目している。満期確定型の上場投資信託(ETF)の人気が最近急上昇している。名称が示す通り、これらの債券ファンドは特定の日に満期を迎え、清算される。個別債券が特定の期日に元本を償還するのに似ている。米資産運用大手のブラックロックとインベスコの2社が主にこのファンドを提供している。投資家にとっては単一債券を購入する利点――すなわち金利リスクを減らすこと――を生かしつつ、分散化と売買のしやすさという効果も享受できる。このファンドは、ファンド自身の償還日付近に満期を迎える債券のバスケットで構成される。償還日より前に満期を迎える保有資産は、ファンドが保有する現金同等物で運用される場合が多い。償還日が来ると、ファンドの持ち分は基準価格で清算され、収益は分配金として投資家に支払われる。
高利回り固定する米債券ETFが人気
ブラックロックやインベスコの満期確定型ETFで「債券ラダー」を構築する投資家
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