米小売企業の年末商戦の在庫計画は、2年連続でサプライチェーン(供給網)関連のありがたくないサプライズに見舞われている。今年のそれは「正常化」だ。2021年は出荷の遅れにより、小売企業は需要に見合うだけの商品を店頭に並べることができなかった。そして昨年は、そうしたトラウマから商品の過剰発注というミスを犯した。店内にあふれた商品をさばくため、値引き販売によって利益率の悪化を余儀なくされた。S&P500種指数を構成する小売企業の営業利益率は2022年10-12月期に4.4%となり、前年同期の5.6%から悪化した。