パレスチナ自治区ガザ市にあるラミ・ハイジョーさん宅では、シャワーを浴びることが過去のぜいたくになった。水道の蛇口から水は出ない。彼は配給の飲料水を確保するために毎日何時間もかけるが、その水はお茶を作るのにも十分にきれいとは言えない。「配給の水はたまにしょっぱいこともあって、それで入れるお茶は濁っている」。3人の子どもの父親で、かつて人道支援に従事していたハイジョーさんはそう話した。ガザは過去1カ月間、爆撃を受けている上に包囲されており、きれいな水の供給が決定的に不足している。国連によると、ガザ地区内の水の生産は紛争前の水準の約5%まで急減した。住民や国連、医療従事者の話では、水不足のせいで住民が病気になっているという。
ガザ包囲、水不足が深刻化 汚染水で病気に
住民は1日数リットル確保に苦労
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