米国のさまざまな州で7日、知事や州上院議員、州最高裁判事や州憲法修正といった異なる内容の選挙や住民投票が実施されたが、その投票結果からは一つの方向性をうかがい知ることができる。有権者は人工妊娠中絶の権利を擁護するために投票所に向かうということだ。共和党の牙城であるオハイオ、ケンタッキー両州でも、(共和、民主両党への支持が伯仲する)政治的に紫(両党を表す赤と青が混じった色)の州とされるバージニア、ペンシルベニアでも、人工妊娠中絶の権利を支持する人々は何百万ドルもの資金を使い、中絶に関する州の政策決定を共和党議員には任せられないと有権者に訴えた。連邦最高裁が昨年、米国の憲法の下での中絶の権利を認めない判断を示したことを受けたものだ。
中絶擁護派が勝利、米大統領選に向け共和党ピンチ
7日の投票結果は2024年の選挙で中絶問題が争点になり得ることを示す
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