ジョー・バイデン米大統領との首脳会談に向けた準備に数週間しかない段階で、中国の当局者はある計画を打ち出した。それは、習近平国家主席が会談に同意する場合、習氏はまず米国の実業界のリーダーたちとの夕食会の席に着きたいというものだ。ホワイトハウスはそれを断った。この計画の概略を知る人々によると、米当局者は10月、中国の当局者に対し、米中間で摩擦のある協議項目が多いため、習氏は最高経営責任者(CEO)たちと会うより先に、まずバイデン氏と会うべきだと伝えた。中国側は譲歩し、日程を組み直して夕食会を首脳会談の後にした。バイデン、習両氏は15日、サンフランシスコのベイエリアで1年ぶりに対面での会談を行うことになっており、両氏ともに、対立しライバル意識のある米中関係の修復を望むと表明している。会談を実現させるため、双方とも相手の動揺を狙っているように思われる策略を用いている。
米中首脳会談、実現までの「揺さぶり合戦」
中国にとっては対米関係が悪化する中での「周期的な」歩み寄りか
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