イスラエルがイスラム組織ハマスとの戦争で勝利を目指す中、米国は「その次」の段階において約束を迫っている。アントニー・ブリンケン米国務長官は先週、東京で発言した際に、五つの「NO(してはならないこと)」を挙げた。1)ガザからパレスチナ人を強制的に立ち退かせてはならない、2)ガザをテロリズムやその他の暴力的な攻撃のための拠点として使わせてはならない、3)紛争終結後にガザを再び占領してはならない、4)ガザの封鎖あるいは包囲を試みてはならない、5)ガザの領域を削減してはならない、というものだ。バイデン米政権がイランに対し、これくらい多くのレッドライン(越えてはならない一線)を持っていさえすれば良かったのだが。ブリンケン国務長官はまた、第2次世界大戦後の米国による日本とドイツの占領が1950年代まで続き、領土の変更を伴うものだったことを思い出すかもしれない。