もとの生活、カフェイン有りの生活に戻すか否か?
その答えは…イエスです。
「今回の挑戦は、『カフェインは、私の生活を維持するために必要不可欠なものではない』ということが分かったに過ぎません。そして、『カフェイン・デトックス』がしたかっただけなのです。『無くても生きていける』ということを確認したかっただけのこと、それが今回の動機でした。だからと言って、『もうカフェインをを求めないか?』と問われれば、それは話が異なりますね」。
飲む量がコントロールできる紙パックのコーヒー(1000ml)もおすすめ
ポットやコーヒーミルを使用して自宅で美味しいハンドドリップコーヒーを淹(い)れるのは香りも楽しめて最高の瞬間とも言えるでしょう…。一方で、コーヒーポットにコーヒーが余ってしまう方も少なくないはず。それがもったいなくて、結局何杯もコーヒーを飲んでしまう方もいるはずです。
そこで、おすすめできるのが、コンビニやスーパーで売っている紙パックのコーヒー(1000ml)です。注ぐ量を自分で調節できるので、飲みすぎ回避には最適です。アイスコーヒーなんかは断然作りやすいですよ。
まとめ:「コーヒーは文化的な側面もあります。やはり大好きです」
「特にコーヒーという飲み物については、文化的側面もついてきます。私は淹れたてのコーヒーを飲む朝の時間、カフェで友人と話す時間がとても好きなのです」と、マットさん。
「カフェインを完全に断ち切るのではなく、摂取量を考え、自分の生活に適した付き合い方を考えるべきなのですね」と、マットさんは言います。
カフェインの摂取量について ― 厚生労働省
日本の厚生労働省では、「摂取量によって、カフェインは軽度の覚醒作用をもたらすことがありますが、カナダ保健省によると、成人が1日あたり400~450 mg(レギュラーコーヒー3~5杯分に相当)を摂取しても身体に悪影響はありません。※妊娠または授乳中の人を除きます」としています。
注意点:カフェインを過剰に摂取することは健康にリスクがある
一方で、留意しておかなければならないことは、「カフェインを過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあります」と、日本の厚生労働省では伝えています。
このため、食品からのカフェインの摂取に関しては、国際機関などにおいて注意喚起があります。
例えば「世界保健機関(WHO)」は、2001年にカフェインの胎児への影響はまだ確定はしていないとしつつも、お茶、ココア、コーラタイプの飲料はほぼ同程度のカフェインを含んでおり、またコーヒーはその約2倍のカフェインを含んでいることから、妊婦に対してはコーヒーを1日3~4杯までにすることを呼びかけています。
また、「英国食品基準庁(FSA)」では2008年に、「妊婦がカフェインを取り過ぎることにより、出生時が低体重となり、将来の健康リスクが高くなる可能性がある」として、妊娠した女性に対して1日当たりのカフェイン摂取量を、WHOよりも厳しい200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するよう求めています。
Text by Hikaru Sato