頭痛により、仕事の生産性が壊滅的に低下

「頭痛に耐えながら、数時間仕事に向かいましたが、頭を集中させることは不可能でした。辛すぎたので、なんと午後5時にはベットの上で横になり、回復の期待をこめて仕事は明日へと後回しにすることにしました」と言います。

 マットさんの場合は、ご自身で自宅で仕事が可能で、比較的自分で仕事の分量をコントロールできる環境下にあるので、こういった休憩が可能でした。ですが、会社勤めのビジネスパーソンにとっては、すぐ休憩というのは現実的に難しいですよね。

カフェイン断ちのアドバイス

「コーヒー断ち」を30日続けたら体はどう変わる?挑戦者を襲った「2日目の悲劇」Photo:MATT D'AVELLA(VIA YOUTUBE)

 ということで、ここでマットさんの『30日間カフェイン断ちチャレンジ』という実体験にもとづいた、ちょっとしたアドバイスです。

「カフェイン断ちを決行する場合は、平日に開始するのは避けておくべきですね。私の場合は幸運にも自宅で仕事をしており、時間のコントロールが可能です。今回のコーヒー断ち(カフェイン断ち)を行っても、周りに迷惑をかけるにこともないということです」とも言います。

 もしも彼が、この実験期間中に出勤しなければならなかったとしたら、いろいろと大変なことになっていたかもしれません。案の定マットさんも、「できれば、長期の連休はじめに挑戦してみることをおすすめします」とアドバイス。日本ではコロナ禍による外出自粛の最中、またはゴールデンウィークのような大型連休中が、「カフェイン断ち」の挑戦に絶妙のタイミングとなるでしょう。

5日日・6日目:「最悪の状態は5日目まで続きました」

「私の場合、頭痛によるフラストレーションは5日目まで続きました。朝起きて、頭痛がぶり返してくることもありました。ですが、6日目を迎えるとその症状は治まり、体調は回復傾向に向かっていることを実感しました」。

 マットさんの場合、1週目は、カフェイン断ちによる頭痛をともなう禁断症状とも言える感覚を耐えるための行動に費やし、身体は徐々に回復していきました。2週目から必要になってくるのは、「コーヒーの誘惑」に対してどう対処するかということになりました。

【1】ハーブティーが効果的|「カフェイン断ち」成功に導くポイント

 2週目に突入したマットさんは、改めて気づきます。

「お洒落なカフェ、コーヒー片手に楽しそうに会話する人々など、街にはコーヒー文化の魅力であふれているんです。なので、コーヒーの誘惑を断つには非常に酷(こく)な環境と言えます。 一番辛いのが、コーヒー1杯を介して集った家族や友人たちの会話に入れないということです。そこで、そんな私を身体的にも精神的にも救ってくれたのが、ペパーミントなどの“ハーブティー”でした」。

 ハーブティー(カモミールやアップルシナモン、レモンジンジャー、ミントなどなど)は、カフェイン抜きの日々の苦しみを軽減させてくれる、美味しい味方となるようです。