中央アジアのイスラーム教徒の聖地
バハウッディン・ナクシュバンド建築群

シルクロードの新世界遺産「ザラフシャン―カラクム回廊」の圧倒的な遺跡・史跡群を巡る大勢の参拝客でにぎわっている

 ブハラ中心部から東へ約13km、ブハラとナヴォイの境にあるイスラーム建築群で、中央アジアのイスラーム教徒にとっては、メッカに次ぐ巡礼地として知られています。この一帯で大きな影響力をもつイスラーム神秘主義ナクシュバンディ教団。

 その開祖である14世紀の聖人バハウッディン(1389年没)の生誕地であり昇天地でもあるといわれ、霊廟を中心としたイスラーム建築群で構成されています。

シルクロードの新世界遺産「ザラフシャン―カラクム回廊」の圧倒的な遺跡・史跡群を巡る左:バハウッディンの墓とその前に立つ碑/右:墓の周りの回廊の天井もお見逃しなく!

 霊廟内は大きな中庭が広がっており、大理石でできた巨大なバハウッディンの墓石とその脇に墓碑、そしてハウズ(池)があります。墓石前の木陰にはお祈りする人やお祈りを済ませてひと休みするイスラーム教徒の姿が絶えず、この地の重要性をうかがい知ることができます。また中庭を囲む回廊の天井装飾は息をのむほど精緻で美しく、見逃せません。

 ブハラ中心部からのアクセスはタクシーチャーターが便利で、片道約30,000スムほどです。