ジョー・バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日行った首脳会談は、対立が続く米中関係において、より友好的なムードを辛うじて示すものとなった。だが、両国の対立が根深いため、こうしたムードも間もなく試練に会う公算が大きい。米中関係が過去最悪レベルにまで悪化する中、バイデン氏と習氏は軍の対話再開や合成オピオイド「フェンタニル」の密売対策などについて合意。また人工知能(AI)がもたらすリスクに関しても、対話を開始することで意見が一致した。4時間にわたった首脳会合はサンフランシスコ郊外の閑静な邸宅で開かれ、両氏が森林の中を散歩する場面もあった。バイデン氏は会談について、「これまでで最も建設的かつ生産的な対話の一つだった」と述べている。
米中首脳会談、友好ムード演出も敵対感は拭えず
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