学生ローンを整理するため、自己破産を申請する米国民が増えている。バイデン政権は昨年11月、学生ローンを抱えながらより容易に破産申請を行えるようガイドラインを見直した。経済的困難を抱えている人が一定の条件を満たした場合、借り手が学生ローンを整理するため自己破産することを認めた。司法省が16日に公表したデータによれば、昨年11月から今年9月にかけて新たなプロセスを利用したのは632人で、申請数は現時点でも極めて少ない数となっている。それでも最近の水準からは増加している。新型コロナウイルス流行で連邦学生ローンの返済が一時停止されるまで、学生ローンの自己破産の申請人数は年間平均で約480人だった。だが米国では先月まで学生ローンの返済をする必要がなかったため、今回の伸びは注目に値する。