イスラム組織ハマスが10月7日、イスラエルに対する攻撃を開始し、同国南部で約1200人が殺害されたとき、ハマスが実効支配するガザ地区出身のマハー・スカイクさん(62)はテルアビブ地区で菓子職人として働き始めてから2年以上がたっていた。スカイクさんによると、攻撃の1週間後、他の数人のパレスチナ人労働者と同居していたアパートに、複数の警察官が来てスカイクさんたちを拘束した。小さな監房に数日間押し込められ、他の収容者とともにすし詰め状態で床に寝ていた。そのうちの数人は看守に殴られた。後に解放されたスカイクさんは「ちゃんと労働許可を得ていた。紛争はイスラエル国内にいた際に起きたが、私たちは無関係だ。なぜ紛争を理由に罰せられるのか」と話す。
ガザ出身労働者の苦難 ハマス攻撃で生活一変
「なぜ紛争を理由に罰せられるのか」 ハマスの攻撃後にイスラエルで拘束され、暴力も
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