岸田政権の支持率がまた最低を更新した。そんな「打つ手なし」状態の岸田文雄首相が参考にしたらいいのが、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏だ。もし今「稲盛和夫首相」だったら、日本をどう再建するのか。稲盛氏の提言などを基に読み解いてみよう。(イトモス研究所所長 小倉健一)
自民党が政権に復帰して以来
「最低」の政権支持率に
全てが逆風とはこのことだろう。時事通信の世論調査(11月10~13日実施)による内閣支持率は21.3%と、2012年12月の自民党政権復帰以来、最低の数字を出した。危険水域と呼ばれる20%台が4カ月続いていることから見ても、岸田文雄首相は「打つ手がない」状態を脱却できずにいる。
そんな岸田首相が参考にしたらいいと思われるのが、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏だ。京セラとKDDIの前身を創業し、世界的な会社に育て、また経営破綻した日本航空(JAL)を復活させた人物である。
もし今「稲盛和夫首相」だったら、どんな気構えで、どんな政策を実行するのか、稲盛氏の発言から読み解いていこう。