裁判で不貞の証拠として
認められないものとは?

 しかし、パートナーの不貞に気付いたあなたが時間や労力を費やして、危険を冒してまで手に入れた証拠が、裁判では全く使い物にならない可能性があります。それをまとめましたので、頭の片隅に入れておいていただければと思います。

(1)レストランなどで食事をした際のレシート
(2)性的関係が客観的に分かる文言が見られないメールやSNSでのやりとり
(3)手をつないだり、腕を組んだり、肩を組んでいる写真
(4)抱き合ったり、キスをしている写真
(5)車で、パートナーが運転席、助手席に異性が乗っている写真

 レストランでの食事は、接待や打ち合わせなどの可能性もあるため、レシートがあったとしても証拠としては不十分です。メールやSNSでのやりとりや、会話からは親しい間柄はうかがえても、不貞行為までは読み取れません。例に挙げた内容の写真も、感情的には不貞行為に思えても、法律的には不貞行為には当たりません。

 パートナーの不貞の証拠を得るために、いろいろな方法を考えたり、インターネットで検索したりすると思います。例えば自宅の寝室のベッドで不貞の可能性があるため盗聴器を仕掛けてみることは違法にはなりません。しかし不貞の証拠を手に入れようとしてやった行為が違法になる可能性があることを知っておいてください。

(例1)自宅の固定電話に盗聴器を仕掛けた場合は、有線電気通信法の規定違反の可能性があります
(例2)パートナーのカバンや服の中にGPSを仕掛けた場合は、プライバシーの侵害に当たる可能性があります
(例3)不貞相手の家へ侵入してカメラを仕掛けた場合は、住居侵入罪に当たる可能性があります

 ここまでは、自身や友達の力を借りて得た不貞の証拠についてお伝えしました。しかし、探偵が行うような尾行を調査の経験がない人がやってもそうは簡単に証拠を得られるものではありません。下手をすると調査をしていることがパートナーや不貞相手に発覚してしまい、自身の立場を危うくしてしまうケースも少なくはありません。