ソーシャルメディアは昔ながらのテレビのようになりつつある。われわれが目にするコンテンツの大半は、一握りのアカウントが作り出したものだ。ではそれ以外のアカウントはというと、視聴者の役割を担っている。そこにいて拍手し、コンテンツを広めるだけだ。かつてソーシャルメディア上で人々が共有していた私的な小話は、内輪のグループチャットなどに追いやられている。ソーシャルメディアがマスメディアへと変貌を遂げたのは、中国系動画投稿アプリ、TikTok(ティックトック)が登場し、テレビを通じた体験を再現できるものが今でも非常に好まれていることが世界中のソーシャルメディア企業に実証されたことが大きい。広告主ももちろん、テレビのように機能するものが好きだ。結局のところ人は、一種の麻酔をかけられたような無心状態に陥っている時が最も暗示にかかりやすい。
ソーシャルメディアはテレビになるのか
ティックトックやユーチューブなどの価値の高いコンテンツを生み出すソーシャルメディア、従来型のマスメディアによく似てきた
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