【元芸人社長が明かす】4年ニートを卒業したての僕が、ヤマダデンキでいきなり全国売上1位になった理由

年収が上がらない、モチベーションが上がらない、仕事と家庭の両立がうまくいかない ── そんな悩める人たちに「読むだけで元気になる」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。
“元芸人社長”であるFIDIA（フィディア）の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。
まさに人生を大逆転させた元芸人社長だが、その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。
本連載では初の著書『スタートアップ芸人』の一部を抜粋・編集しながら、「仲間力（＝仲間をつくる力）」アップによる人生大逆転の法則を見ていきたい。

ニートを卒業！
ヤマダデンキへ

　本書では、お笑い芸人からニートになった僕が、元芸人仲間からもらった手紙を読み、人生で一番泣いた日のエピソードを紹介した。

　当時、4年間引きこもり僕は、翌朝すぐ美容室へ行き、胸まで伸びた髪をバッサリ切った。

　その姿を鏡で見ると、力が湧いた。

　時間が巻き戻される感覚があった。

　「まだ間に合う！」と気持ちが切り替わった。

　求人募集のチラシを見ると、ヤマダデンキ（当時はヤマダ電機）が販売員を募集していた。

　僕は履歴書を書き、成人式のスーツを着て京都八幡店（現・テックランド京都八幡店）に行った。

　店長は、

「4年間も引きこもりだったのに、髪を切って面接にきてくれたのか。
すごい縁だ。
吉本芸人だったらトーク力もありそう。
売上に貢献してくれ」

　と数多くの応募者の中から僕を選んでくれた。

「20人同時接客」で
売上全国No.1

　僕はパソコン売場に配属された。

　僕は張り切った。

　同僚の店員はパソコンを売るのに一人ひとり接客していたが、僕は、

　「みなさん、見ていってやー！」

　と20人くらいを同時に接客。

　劇場でお客さんに向かって話すような感覚だった。

「このパソコンはすごい！
　レンタルした多くのCDをたった一枚のCD-Rにコピーできるんです。
　もちろん合法。
　CDのレンタル料が100円だから、10枚借りても1000円。1000円とCD-R代だけでCD10枚分のお気に入りの音楽が聞けるんです」

　どんどん人が集まり、笑ってくれるのが楽しかった。

　一回の接客で3、4台売れたこともある。

　当時の店長だった松田さんは、

「『バナナのたたき売り』みたいでええな。
　このペースを1ヵ月続けられれば全国1位になれる」

　と言った。

　「全国1位」は、僕のモチベーションをさらに上げた。

　2ヵ月目にはパソコン売上台数が全国1位。

　3ヵ月目も1位となり、4か月目からは店長会議に入れてもらえるようになった。

（本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです）