研究で裏付けられたオートミールの健康効果

 オートミールは生活習慣病の予防に役立つ食材であることが、多くの研究によって証明されています。例えば、2015年に発表されたメタ・アナリシス*によれば、オーツ麦(オートミール)を含む食品の摂取がII型糖尿病患者の空腹時血糖値の低下に寄与することが示されました。

*メタ・アナリシス:複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析すること、またはそのための手法や統計解析

 さらに、同研究ではオートミール摂取者のヘモグロビンA1c(HbA1c)濃度の減少も観察され、II型糖尿病の改善に寄与することが明らかになりました。コレステロール値についても、オートミールが効果を発揮し、総コレステロールやLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値が減少することが研究で示されています。

 2010年の別のメタ・アナリシスでも、オーツ麦と大麦からβ-グルカン(水溶性食物繊維)を1日3g摂取した場合、血中コレステロール値が低下することが証明されています。これらの研究結果から、オートミールは健康に貢献する食材として、生活習慣病やダイエットが気になるビジネスパーソンにもおすすめできることが分かります。