誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
できなくなることが増えてくる
今日は老いを楽しむという話をしたいと思います。アテクシは現在45歳と、まだまだ若いとはいえ、20代や30代の頃に比べると、できなくなってきたことやシンドさを感じることが増えてきたなと実感しています。
年齢を重ねると、さまざまな変化を受け入れることを求められるようになります。しかし、ただ受け入れるだけでは、なんとなくネガティブになりがちです。
しょうがないと諦めることもありますが、それだけではやはり納得がいかないこともあります。
自分の衰えを認めることから
そこで大切になるのは、そうした自分の衰えを素直に認めつつ、その状態をできるだけ楽しもうとすること。
もちろん、楽しめないこともありますが、眼の前の現実に抗わないことが一番なんじゃないかと思います。どうすれば楽しめるかをつねに考えつつ、それに挑戦することが大切です。
ちょっと楽天的になることで感情がフラットになり、逆に充実感を得られやすくなるのです。若いときの勢いがなくなったぶんだけ、感情がフラットになったり、まったりとした気分を味わったりすることができるものです。
ムリに動かないことも選択肢
旅行するにしても、大勢の人がいる賑やかな場所よりも、静かな宿で温泉に入ってまったりと過ごすことのほうが楽しめたりもします。
ファッションも、若々しさを追い求めるのではなく、等身大の自分に似合う着こなしを楽しむ。自分のできることをあえて少なくすることも、楽しむためのひとつのコツです。疲れやすくなったのなら、ムリに動かず、ゆっくりと楽しむことも選択肢のひとつなのです。
年齢に応じた楽しみ方を見つけ、そのときだからこそ味わえる楽しみを見つける。そうやってつねに楽しむ気持ちを持ち続けることで、いつも楽しく過ごせるのではないでしょうか。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。