同ファンドの投資テーマは「新たなライフスタイル」「既存産業のパラダイムシフト」「サステナビリティ」の3つ。注目領域としては、コマース、サイバーセキュリティ、ヘルスケア、脱炭素などの12個だという。投資先に対しては、三菱地所グループの経営基盤を活かした営業支援、大丸有エリア等における実証実験の実施、事業共創・協業の推進といった社会実装支援などを行っていく。

投資対象となるスタートアップはアーリーステージを中心にミドル・レイターステージを想定しているそうで、投資規模は今後5年間で100億円程度を見込む。

三菱地所はこれまでにも、アクセラレータープログラムの実施のほか、スタートアップ・エコシステムの形成に向け、スタートアップ向け施設やイノベーション拠点の整備を進めてきた。また、国内外のスタートアップやベンチャーキャピタルなどに対し、2016 年から累計約200億円を出資(コミットメント分含む)し、新事業案件の発掘や既存事業とのシナジー創出を図ってきた。

今回のファンド設立にあたり、スタートアップ・エコシステムに対する出資総額は2020年代半ばまでに累計500億円(コミットメント分含む)となるという。

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