今後もWeb3領域の盛り上がりとともに、Web3に特化するファンド組成の動きは続いていきそうだ。

社員のコラボレーションを促すBeatrustが8億円の資金調達

社員がひとつのオフィスに集まって働く──コロナ禍でそうした働き方ができなくなったことにより、一緒に働く社員が「どういった人なのか分からない」といった問題も生まれている。特にコロナ禍のさなかに入社してきた人たちに関しては、会ったこともなければ話したこともない、という人もいるのではないだろうか。

そうした課題を解決し、社員同士のコミュニケーションやコラボレーションの活発化を支援するタレントコラボレーション・プラットフォーム「Beatrust People」「Beatrust Ask」を展開しているのがBeatrustだ。

Beatrust Peopleは、社員個々人のスキルや経験のほか、過去の経歴なども公開・共有し、誰でも簡単に検索してコミュニケーションが取れるようにするためのツール。一方のBeatrust Askは、Beatrust Peopleの情報をもとにして企業内の人と人をマッチングするコラボレーション機能を提供する。リリース1年目の2022年3 月時点で利用ユーザー数が1万5000人を超えるなど、幅広い業界で使われているという。

運営元であるBeatrustは販売体制の強化、サービスの機能開発の促進を目的に、ジャフコグループをリード投資家として、グローバル・ブレイン、三菱 UFJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、Pinterest初期投資家のWilliam Lohse氏のほか、既存投資家の伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、One Capital、サイバーエージェント・キャピタル、デライト・ベンチャーズ、PKSHA SPARX、みずほキャピタルから8億円の資金調達を実施したことを4月27日に発表した。

今後、エンタープライズ企業に対応したインフラ・セキュリティの整備や人員採用を加速し、海外市場の調査や研究開発、組織基盤の強化に取り組んでいくという。

その他のスタートアップニュース

Tippsy、合計約2億円の資金調達を実施

ロサンゼルスを拠点に、テイスティングキットのサブスクリプションを中心とした日本酒ECサービス「Tippsy Sake Club」を運営する日本発のスタートアップ・Tippsyは4月25日、プレシリーズAラウンドにて、W venturesをリード投資家として、DEEPCORE、KSK Angel Fund、Justin Waldronおよび複数の個人投資家から合計約2億円の資金調達を実施したことを発表した。