Minto代表取締役の水野和寛氏は、現在同社で10作品ほどのウェブトゥーンを制作していると言う。今後、ピッコマに限らず、さまざまな漫画アプリで配信していく予定だ。

同社では日本だけでなく、中国、ベトナム、タイといった国々でも、IPのライセンス事業を展開している。現在の中心コンテンツは、世界での累計ダウンロード数が50億件を突破した、「LINE」や「カカオトーク」といったチャットアプリで使える自社キャラクターのスタンプなどだが、今後はウェブトゥーンでもアジアや海外進出を図るという。

調査会社のQYResearchは、世界のウェブトゥーン市場の規模が2021年の36億7347万ドル(約4400億円)から、2028年には262億1359万ドル(約3兆1500億円)にまで成長すると予測している。

水野氏は「ウェブトゥーンには縦スクロールで操作性が高いといった特徴があり、既存の漫画と比較してグローバルでの展開がしやすいのではないかと考えています」と話す。

またカカオピッコマは2022年4月、暗号資産取引所「サクラエクスチェンジビットコイン」の買収を発表している。今後、Mintoとカカオピッコマでは、NFTなどブロックチェーン領域のコンテンツも共同制作していく方針だ。