高速道路でトクする人・ソンする人Photo:PIXTA

高速道路料金を安く抑えたいのであれば、ETCの利用は欠かせません。ETCを使って高速道路を利用すると、“料金所をノンストップで通過できる”だけでなく、現金支払いに比べてグッと料金が安くなるからです。さらに、「ETC深夜割引」「ETC休日割引」などの割引施策で最大3割の通行料金を節約できる、加えてETCの利用で貯まるポイントでさらに「実質1割引」になるなど、大きなメリットがあります。とはいえ、マイカーを持っていない人はETCカードを持っていないことも多いでしょう。本記事では、レンタカーやカーシェアリングでクルマを借りる人がETCを利用する場合のポイントや注意点を解説します。(ライター・プランナー 植村祐介)

マイカーがなくても、ETCの割引や各種サービスは利用できる

 記事『芝公園→羽田空港は料金3倍、アクアラインは4倍…ETC使わない人の「損失」計算してみた』で詳しく紹介したとおり、高速道路の利用料金を現金で支払うと、ETCカードで支払った時に比べてかなり高くなります。タイトルにあるとおり、中には3倍、4倍もの金額になることも。高速道路を利用するのであれば、できるだけ料金は抑えたいところです。

 現在、大手のレンタカー会社やカーシェアリング会社が提供するクルマには、ほぼ100%、ETC車載器が装着されています。そのため、普段マイカーでETCを使っている人が、新幹線や飛行機などを使って訪れた旅先でレンタカーやカーシェアリングを利用する場合、自分のETCカードを持参し、借りたクルマのETC車載器に差し込めば、そのままETC通行が可能です。

写真:レンタカー店舗大手レンタカー会社のクルマは、ほぼすべてにETC車載器が装着済み。ETCカードのレンタル(後述)に対応する営業所であれば、自分のETCカードを持参しなくてもETCを利用できる Photo by Yusuke Uemura

 このとき「ETC深夜割引」「ETC休日割引」の適用はもちろん、ETCカードにひも付いた「ETCマイレージサービス」についても、登録済みであれば、マイカーでETC通行したときと同様にポイントが加算されます。

 では、マイカーを持っていない人がレンタカーでETCを使うことはできるのでしょうか。またその場合、これらの割引を利用できるのでしょうか。

 その答えは「ほぼイエス」です。たとえレンタカーやカーシェアリングの利用であっても、登録の際にETC車載器管理番号が必要な「ETCマイレージサービス」など一部を除き、マイカーでのETC通行とほぼ同じ割引を受けることができます。

 ここからは、マイカーを持たないドライバーが、レンタカーやカーシェアリングでETCを利用するにはどうすればいいか、詳しく見ていきましょう。