Photo: kyotokushige/gettyimages
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Andreesen HolowitzやFirst Round Capitalを筆頭に、海外のベンチャーキャピタルの多くは自社ブログを通じて、業界トレンドや起業に役立つノウハウなど、さまざまな情報を発信している。連載「海外投資家に学ぶ“起業の流儀”」では、日本在住のビジネスパーソンにとっても学びとなる海外の投資家や識者のブログを編集部が厳選。許可を得た上で翻訳してお届けする。

今回紹介するのは、米国の名門アクセラレーターY Combinatorのマネージングディレクター、マイケル・サイベル氏による、大学生に宛てたメッセージ「大学生への手紙(A Letter to College Students)」だ。今春大学に入学し、在学中または卒業後のキャリアとして起業を選択肢のひとつに入れている学生も多いのではないだろうか。だが、大学時代に正しい準備を怠れば、起業する上での深刻な障壁となってしまう可能性もある。そこで、サイベル氏が提唱する8つのアドバイスも参考にし、大学生活を有意義な準備期間にしていただきたい。

起業を目指す大学生が意識すべき8つのアドバイス

私は、20代から30代の、起業したくてもできない人たちとよく話をします。彼らが若い頃に下した何らかの決断が、成功を阻んでいるか、深刻な障壁になっているのです。

以下は、起業の実現に最も悪影響を及ぼす、ありがちな決断です。

  • コードの書き方(プログラミング)を学ばなかった
  • 大学時代にコードの書き方を知っている人に出会わなかった
  • 人生の早い段階で出費を増やして貯蓄をしなかったため、会社設立資金がない
  • 大学を卒業したあと、スタートアップに優しくない都市に根付いてしまった

もしも過去に戻れるのであれば、彼らは若い頃の自分に対して、以下のようなアドバイスをしたいことでしょう。