現在就活中の大学生の中には、卒業後の起業やスタートアップへの新卒入社を目指している学生も多いのではないか。「起業を目指しているが、自分は起業に向いているのだろうか」「スタートアップで働きたいが、どのように就職先を選べば良いのか」──このようにテック業界でのキャリアパスに悩んでいるならば、ぜひこの記事をご一読いただきたい。
日本在住のビジネスパーソンにとっても学びとなる海外の投資家や識者のブログを編集部が厳選し、翻訳してお届けする連載「海外投資家に学ぶ“起業の流儀”」。
今回紹介するのは、米国の名門アクセラレーター・Y Combinatorのマネージングディレクター、マイケル・サイベル氏が解説する「テック業界における3つのキャリアパス(Three Paths in the Tech Industry)」。起業家・役員・従業員、それぞれの長所と短所をもとに、あなたにとっての最適なキャリアを考えてみてほしい。
テック業界における3つのキャリアパス──起業家・役員・従業員
テック業界でのキャリアについてアドバイスを求められるとき、私は自分のキャリアの中で最も多く遭遇した3つの道──すなわち起業家、役員、従業員を並べることが有効だと考えています。私が見たところ、投資家になるための最良の道は、まずこの3つのうちの1つで成功(または失敗)することから始まるので、投資家は除外しています。
以下、それぞれの役割について、私が考える長所・短所と有用な戦略を概説します。