“福岡発スタートアップの雄”として知られるヌーラボが5月24日、東証グロース市場に上場承認されたことを発表した。上場予定日は6月28日。有価証券報告書によれば、同社の2021年3月期における売上高は19億3864万円で、経常損失は852万円の赤字となっている。

この10年の間で数多くのスタートアップが上場することで、スタートアップ・エコシステムは発展を遂げてきた。しかし、福岡に関してはさまざまなスタートアップが生まれてきたものの、株式上場を果たすスタートアップの事例はほとんどなかった。

過去には、CAMPFIRE代表取締役の家入一真氏が福岡で立ち上げた会社「paperboy&co.(現:GMOペパボ)」は2008年12月にJASDAQ証券取引所に上場しているが、その4年前の2004年に本社を福岡から東京に移している。

そうした背景もあり、今回のヌーラボの上場承認は福岡のスタートアップ・エコシステムにとって、エポックメイキングな出来事と言えるだろう。上場する事例がなかなか生まれてこなかった福岡のスタートアップ界だが、今回を機にエコシステムがさらに発展していくのではないだろうか。

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