2005年の設立から、約17年間で3000社以上のスタートアップに出資。これまでにAirbnbやDropbox、Brex、Stripe、Coinbaseなどの世界から注目を集める企業を輩出してきた、米国の名門アクセラレーターが「Y Combinator」だ。
日本に拠点を構える企業としては、実に15年ぶりにY Combinatorに採択されるスタートアップが現れた。そのスタートアップは連続起業家・柴田陽氏が新たに立ち上げた「テイラー」だ。今週(5/28〜6/3)の「スタートアップ最新動向-Weekly SIGNAL」では、柴田氏の新会社・テイラーのほか、スタートアップ各社の資金調達などについて取り上げる。
連続起業家・柴田陽氏が手がける新会社がY Combinatorに採択
柴田氏は、店舗集客サービス「スマポ(現:楽天チェック)」を展開するスポットライト(現:楽天ペイメント)を2011年に創業。2013年に楽天に売却した経験を持つ連続起業家。2016年11月には藤田雄一郎氏とともに貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」を運営するクラウドポート(現:ファンズ)を共同創業している。
そんな柴田氏が「世界に通用するスタートアップを目指すこと」を目標に、新たに立ち上げた会社がテイラーだ。スポットライトの共同創業者であり、メルカリの研究開発組織「mercari R4D」の責任者を務めていた高橋三徳氏と共同で立ち上げた。およそ10年ぶりにタッグを組んだ形となる。
テイラーは、大企業向けにテイラーメイドされた業務ソフトウェアを高速に開発できるバックエンド基盤を提供している。具体的には、ワークフローエンジンやディレクトリーサービス、IDプラットフォームや認証基盤などを備えており、それらを活用することで時間とコストを抑えつつ、テイラーメイドされたソリューションを開発できるという。