さらに5月26日には、STEPNの運営が中国でのプレイを7月中旬から事実上禁止すると発表。中国国内のプレーヤーを中心に、保有する靴を売り抜けてゲームから撤退するという動きも発生し、一時は靴の合成にかかる手数料が生成した靴の販売価格を上回る状況も見られた。

X to Earnゲームは、今後コンテンツが乱立すればするほど人気が拡散する恐れもある。コンテンツの人気が上がる前に参入し、人気が下降する前に稼ぎきって離脱するプレーヤーは得をするが、後から参入するプレーヤーの中には、すでに高騰した初期参加費用を投資した後で、プレイ中に人気が下がってゲーム内アセットの価値も下がり、勝ち逃げが難しいというケースも出てくるかもしれない。

X to EarnゲームとGameFiは、クリプトエコノミー(暗号資産経済)がより広く一般に広がり、Web3エコシステムが発展するための入口として、開発者にも投資家にも注目されている。それだけに、爆発的な相場の上下にあおられて一時のブームで消えてしまうのではなく、長い目で見て楽しまれ、成長する産業として育つことを期待したい。