経営の教科書は「TikTok」

Z世代の起業家はパーパス(企業の存在意義)を重視しており、50%が「事業を通じた社会貢献」をビジネス上の優先事項として掲げている。また、Z世代の82%が「社会貢献によって事業が成長している」と信じ、52%が「社会貢献により精神状態が安定している」と答えている。

では、Z世代の起業家は、どのように経営を学んでいるのだろうか。Z世代はトレンドやグルメ情報の検索にとどまらず、ビジネスに関する情報収集でも、短尺動画SNS「TikTok」を活用しているケースが多いようだ。全体では33%、Z世代だけで見ればその倍近くの65%が「TikTokでビジネスを学んでいる」と回答している。

Tesla CEOのイーロン・マスク氏やStarbucks CEOのハワード・シュルツ氏のように、従業員にオフィス勤務を求める経営者も少なくない。一方で、日本でもNTTグループがリモートワークを基本とする制度を開始したり、スタートアップが副業人材を活用するなど、従来のかたちにとらわれない、フレキシブルな働き方も普及しつつある。

Microsoftの調査が示したとおり、Z世代の起業家にとって、時間や場所にとらわれる働き方は、もはや時代遅れだ。今後、Z世代がキャリアを積み、ビジネスの世界でも存在感を高めていくにつれ、働き方もますます多様化していくことだろう。