グローバルでテック銘柄の株価下落が進み、スタートアップを取り巻く環境が大きく変わりつつある一方で、主要なVCがファンドを組成して有力なスタートアップへの投資を強化するような動きも見られる。
DIAMOND SIGNALでも直近でグロービス・キャピタル・パートナーズやGMO VenturePartnersの新ファンドを紹介してきたが、今回新たにファンドを設立したのはANRIだ。
ANRIが7月20日に発表した5号ファンドには産業革新機構やみずほ銀行、グリー、その他国内大手機関投資などが出資。約140億円で一次募集を完了し、最終的には400億円規模を目指すという。
ANRIでは1月にも総額100億円規模を予定する“気候変動・環境問題特化型”の「グリーンファンド (ANRI GREEN 1号)」を立ち上げており、2つのファンドを合わせると総額では500億円規模になる。
ANRI代表パートナーの佐俣アンリ氏も「この景況感でも、ANRIとしては(2つのファンドを合わせて)500億円規模でスタートアップをシード期からそれ以降のラウンドまでしっかりと応援する準備をしている」と話す。