CureAppはまた、アプリ開発で得た知見をもとに、従業員の健康増進を目的とした法人向けのプログラムを提供。現在、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)やアルコール依存症、がんや慢性心不全のDTxについても、企業や医療法人とパートナーを組み、研究開発を進めている。

カーライル・グループは今回、CureAppへ約70億円を投資。2021年に人工タンパク質素材開発のSpiberへ投資したのに続く日本のスタートアップへの投資となる。グローバルなヘルスケア分野での実績をもとに、CureAppの開発するDTxについて、国内および海外への事業展開を支援するとしている。

ガートナージャパン、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表

16日、リサーチ・アドバイザリー企業のガートナージャパンは、8月10日に米国法人が発表した「Hype Cycle for Emerging Technologies 2022」の日本語版、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2022年」を発表した。これは先進的なテクノロジーがその普及までにどれだけの時間を要するかを黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓発期、生産性の安定期の5つの期間に区分し図示したもので、毎年発表されている。

ガートナージャパンの公式HPより

2022年版のハイプ・サイクルには、大きく次の3つのテーマのテクノロジーが並んだ。1つ目は「没入体験の進化と拡大」に関するテクノロジー。メタバース、NFT(非代替性トークン)、Web3やデジタル・ヒューマンが該当する。2つ目は「AI自動化の加速」に関するテクノロジーで、オートノミックシステムやコーザルAI(要因データの分析AI)、ジェネレーティブデザインAIなど。3つ目が「技術者によるデリバリーの最適化」に関連する、拡張FinOpsやクラウド・データ・エコシステム、クラウドサステナビリティといったテクノロジーだ。

その他のスタートアップニュース

カルディオインテリジェンス、総額4.3億円の資金調達を実施

心電図のAI自動解析支援システムを開発、長時間心電図ソフトウェア「SmartRobin AIシリーズ」を提供するカルディオインテリジェンス。同社は8月15日、既存投資家の大和企業投資、ANRI、SMBCベンチャーキャピタル、Gemsekiに加えて新しく静岡キャピタルを引受先とした第三者割当増資で、シリーズAラウンドのファーストクローズとして総額4.3億円の資金調達を実施したことを発表した。

ストリーモ、総額2億円の資金調達を実施

電動マイクロモビリティを開発するストリーモは8月17日、みらい創造二号投資事業有限責任組合、本田技研工業、SOSV Investments LLC.を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドで総額2億円の資金調達を実施したことを発表した。